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由仁町

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町政懇談会を開催

 9月下旬、3日間にわたり町政懇談会を開催しました。町内3会場には延べ98人が参加し、町立診療所の建て替えに関する内容を中心に、今後の由仁町のあるべき姿について対話を行いました。
 ここでは、質疑の内容について抜粋・要約してお知らせします。

●診療所関連
【建て替えの必要性および建設候補地】


(質問)建て替えの必要性を教えてほしい。
(回答)建設から55年以上たち、建物・設備の老朽化が1つ課題となっています。そのほかにも、外来の診察室や処置室が狭く患者のプライバシー確保が難しい。通路が1本しかなく、外来待合と救急患者が交わってしまうなど動線に課題を抱えていることから建て替えが必要であると考えています。

(質問)由仁町複合拠点施設構想検討委員会(以下、検討委員会)で4カ所の候補地について検討を行い、「由仁町体育館周辺が最も適した候補地である」との考えに至った経緯を教えてほしい。
(回答)まず、検討委員会で検討した4つの候補地は、新しい診療所および複合拠点施設の両方が建てられる面積を有する町有地から選定され、候補地の内訳は①現在の診療所位置(以下、①)、②旧由仁小学校の跡地(以下、②)、③町体育館周辺の土地(以下、③)、④三川陸上競技場の土地(以下、④)となっています。
 検討状況としては、まず①は、診療所を稼働したまま新しい診療所を建てる必要があり、現在の駐車場の位置に建てると駐車場の確保ができなかったり、もしくは仮設診療所を建てて診療を続けなくてはならないといった困難等が予想されることが懸念点として挙げられました。②は、周辺道路の幅員が非常に狭く、橋も車線が1車線半分ほどであり、特に冬期間における車のすれ違いや救急車両の通行に支障があること、またこれらの道路や橋を直すためには相当な期間と膨大な費用がかかるという課題が挙げられました。④は、現在スポーツ団体が利用していることと、由仁市街地から非常に離れていることが課題として挙げられました。一方で③は、国道に面していることで三川地区・川端地区、農家地区の皆さんにとっても利用しやすく、消防署が近接していることで救急時の対応でも迅速な連携が期待できる、さらには公共施設機能の集約と利便性の向上が図られることなどから、検討委員会では最も適した候補地であるとの意見をいただきました。

(質問)
候補地のうち、②は道路が狭いということですが、改修等やる気になればできるのではないですか。
(回答)概算事業費も今後増加することが見込まれ、最小経費で最大効果を生む事業としたいと考えています。これを踏まえ、②の周辺は生活道路(法定速度30㎞/h)となっており、安全なアクセス経路を確保するためには道路を直す必要があり、移転補償費や用地買収費をかけずに建て替えを行うと考えたときには③が適しているとして選定しました。
 また町としてもより良い施設の建設に向け財政的な面を考えると、町民の皆さんに迷惑をかけ、後世に膨大な借金を残すことはできないと考えています。

(質問)すでに建設場所は決定しているのでしょうか。
(回答)場所は決定していません。③に建てたいということで、9月の議会で条例案を提出している段階であり、今後議会で議論していただいた上で、建設場所の決定となります。

(意見)③へ建て替えとなると車移動が加速し、街の中から人がいなくなってしまうと懸念されるので、少しでも人が歩く状態を維持してほしい。
(回答)市街地の人の流れは、診療所を由仁市街地に新設するだけでは解決しないものであり、別の方法で議論し考えていく必要があると考えています。

【整備費用】

(質問)概算事業費を見ると負担が大きいが、財政的に問題はないですか。また近隣町の医療機関を頼る選択肢もあるのではないでしょうか。

(回答)建設に係る補助金は多くは見込めず、計画的に基金を積み、事業費の多くに有利な起債を活用するなど、財政状況が悪くならないよう建設を進めたいと考えています。また、医療機関は身近に必要なものであると考えていることから、近隣の医療機関を頼る予定はありません。

【建物の規模】

(質問)③の建設予定地に対して、どのような形の建物を想定していますか。また複合拠点施設の予算規模はどのくらいの見込みですか。
(回答)建設予定地の土地面積は約5,000~5,500㎡で、建物は確定ではありませんが約2,000㎡の見込みです。また複合拠点施設は、まだ構想段階であり施設の規模・内容等も未定ですので概算費用の計算はしていません。

【交通手段】

(質問)診療所を③へ建て替えた場合の交通手段をどのように考えていますか。
(回答)三川地区・川端地区からの通院患者のことも考えた上で、きちんとした交通アクセスの方法を整備します。

(質問)交通手段を維持するにも相当な経費がかかると思いますが、どのように考えますか。
(回答)町の高齢化率が約45%となり、車の運転ができなくなる人が増えている状況にあり、診療所をどこに建設したとしても、交通手段を確保する必要性があります。実際に現在運行しているデマンドバスは、民間バス路線の廃止を受けて交通手段の確保が必要となり運行することとなりました。地方における公共交通は、これからの大きな課題と認識しています。

【診療体制】

(質問)近隣町には送迎を行い通院できる医療機関がありますが、診療所としてはどのように考えていますか。
(回答)車を運転できる方は医療機関を自由に選択でき、車の運転はできないが自分で外出できる方は送迎を利用して受診するという選択もできている中で、診療所では送迎事業ができていません。町民の皆さんがいろいろな医療機関を選ばれて、1番最適な形で受診されればと思っています。
 診療所としては、車に乗れなくて外出もできなくなったときに医療を受けられるために在宅医療を提供することが地域の医療機関として守るべきことだと考えています。実際に他院の送迎を利用している方から、通院が難しくなってきたため訪問診療を利用したいとの依頼も受けています。
 今後も、地域の方々にどういう医療を提供すれば取り残しがないか、困る人がいないかという視点で、最寄りの医療機関として生き残っていきたいと考えています。

(質問)診療所の建て替えに伴い、受診ができない空白期間はありますか。
(回答)引っ越しをするため休診期間を設けて一時閉鎖することはありますが、休診する期間は最小限にしたいと考えています。

(質問)訪問診療では、複数人同時に急病が発生した場合にも対応は可能ですか。
(回答)診療所では訪問診療に24時間対応できるように医師や看護師を配置しています。また日中においては必ず医師が往診できる体制となっていますが、医師が何人も同時に往診に出ることは難しいため、多発した場合には、1番優先順位が高い患者のもとへ医師が行き、2番目の患者は看護師が訪問し、さらにはオンライン診療も必要に応じて活用しながら対応にあたっています。現時点では対応ができなくて患者に不利益があったということは起きていません。またどうしても行き詰まった場合には、救急車を呼んでもらい、救急車の患者として診療することでどんな状況でも患者を断らないということを基本としています。

(質問)先日、診療所を受診した際に機器がないため検査ができないと言われ、自身で病院を探して公共交通機関を利用して受診しました。高額な検査設備を置くことは難しいと思いますが、近隣の病院と連携したり利用しやすい交通手段を確保するなど包括的に対応してほしい。
(回答)検査設備や専門医をそろえることは難しいですが、特別な検査のみ近隣の病院へ依頼して定期受診は診療所で診る、という関わり方が1番効率的と考えています。今後も総合診療医の確保に向けた働きかけを多方面に続け、多くの疾患を責任をもって診られる体制を目指していきたいと考えています。

【救急の受け入れ】

(質問)深夜の救急の受け入れはなかなか難しく、他院へ運ばれることも仕方ないと思いますが、近隣の病院と連携し、診療所としてもそこに力を入れたりすることは可能ですか。
(回答)診療所では深夜でも受け入れは断っていません。「救急車は断らない、全ての医師がCT検査と血液検査を24時間対応できる」体制をとっており、救急外来でおおむねの緊急的な疾患は他院と同じように診断はできる状態となっています。しかしその中で診断がつかない、もしくはより高度な医療機関に運んだほうが良いと判断すれば、状況に適した医療機関へ搬送しています。専門病院を見つけるには時間を要することもあるので、まず診療所で受け、その後適切な病院を見つける方が迅速に対応できると思っています。診療所では救急を断らないということは救急隊にも明確に伝えており、今後もしっかり対応していきます。

●まちづくり関連
【交通】


(質問)町内にはない診療科への受診や、町内にはない物を買うために町外へ行くことが難しいといった声が聞かれます。これに対応できる方法があれば対策してほしい。
(回答)町民の足の確保については、通院だけではなく買い物も含め課題があることから、今後も検討していきます。

(質問)民間バス路線の廃止により、長沼高校に通う生徒の保護者が毎日のように学校へ送迎をしており、デマンドバスが長沼町で停車できればありがたいと聞きました。法的な制約等により停車できないのでしょうか。
(回答)法律的な縛りはなく、絶対に停まれないということではありません。ただ、デマンドバスは町と札幌圏をつなぐことが目的であるということを運行当初から徹底しており、今のところ長沼町に停まる計画はありません。便数を増やすことが可能であれば柔軟に対応できるとも思いますが、当面は現状のままの運行と考えています。

(質問)デマンドタクシーは事前予約制となっていますが、急に具合が悪くなった時の交通手段はどうしたらよいですか。
(回答)どうしてもというときは救急車を利用していただければと思いますが、地域支え合い活動なども活用して地域内で助け合える環境づくりも検討してもらえればと考えます。また、緊急通報装置の導入なども進めていますがまだ十分に行き届いていないと思っています。今後、デマンド交通で補えない部分を往診などで対応していく姿が目指すところと考えています。

【農政】

(質問)馬鈴しょについて、アメリカからの輸入解禁に向けた協議がされていますが、どのように考えていますか。
(回答)馬鈴しょの輸入については、現在町だけでなく農業団体もすべて反対しており、引き続き農業団体と連携を取って、国へ阻止するよう運動を展開していきたいと考えています。
(質問)自身の住む自治区では離農者が出てきていますが、農業経営を維持していくためにどのような対策を考えていますか。
(回答)年々農家戸数が減っていますが、農地面積は過去から変わらず、現在は残っている農業者が離農者の農地を買い支え、1戸あたりの規模が大きくなっている状況です。離農に至るまでには営農者ごとにいろいろな事情があり、町としてできることは、生産性を上げるための施策を展開し、1戸あたりの農業所得を増やすよう進めていくことだと考えています。

【除排雪】

(質問)伏古通りと道道北長沼由仁線の交差点について、伏古通りが少し坂道になっていることで止まりづらく、雪が子どもの背の高さまで積もっていると注意していても様子が見えづらいことで、事故につながるのではと心配に感じています。交差点の角のところだけでも見通しがよくなるよう対応をいただけないですか。
(回答)検討しますが、各道路の除雪業者が異なるため確認などに時間を要することをご理解ください。

(質問)ポッポ館前の駐車場に長期にわたって停車されている車両があります。これから雪も降りますが町として対策してもらえるのでしょうか。
(回答)町が除排雪する時には、支障となる車両については事前に所有者へ移動するよう依頼を行うこととしており、今後もきめ細やかな対応ができるよう進めていきたいと考えています。

【町営住宅】

(質問)しらかば団地の建て替え計画が中断していますが、現在残っている建物には入居者がおらず、草が伸びたりガラスが割れたりしている状況となっており、町としてどのように考えていますか。
(回答)三川泉団地にも空室がある状況のため、建て替えの計画は凍結しています。また、古い建物については、順次取り壊しを予定しています。

(質問)さら地となった町営住宅跡地に雑草がたくさん生えているので、年に1、2回刈ってもらえませんか。
(回答)未活用の町有地は、草刈りなど対応しているため、その跡地についてどのような対応ができるか今後検討します。

●その他
【防災関係】


(質問)ハザードマップでは主要な避難所がほとんど水没想定地域となっています。健康元気づくり館周辺は50cmから3mとなっており、また現診療所も少し危険な立地となっていると思われます。実際に洪水が起きたときにどういった方法を検討されているのでしょうか。
 それから、洪水が想定されている河川の一覧にヘリベツ川がありませんが、昭和56年の災害であふれていると記憶しており、それが記載されていないのはなぜでしょうか。
(回答)ハザードマップは、洪水浸水想定区域が指定・公表された河川で、水位が一定量を超え氾濫した際に、どこまで浸水するかを想定したものです。
 大雨による河川の氾濫や浸水被害に限らず、大地震が発生した場合にも、指定されている避難所が被害を受ける可能性があります。災害の規模や被害状況に応じて、使用できる避難所を防災行政無線や町ホームページでお知らせします。
 また、ハザードマップにヘリベツ川の記載がない理由は、全ての河川を掲載するものではなく、洪水浸水想定区域が指定・公表された河川が対象となっているためです。
 昭和56年台風12号による大雨災害を受けて国は開発計画を見直し、平成27年に供用開始した夕張シューパロダムが夕張川上流の流入量を抑制しています。また下流では、石狩川の護岸工事を順次進めていることから、夕張川や由仁川、その他普通河川であるヘリベツ川などの水量を受け入れられるよう進めています。なお、ヘリベツ川は昭和30年から昭和37年の第1期整備、昭和57年から平成16年の第2期整備を経て、平成17年からは町管理となっています。

(質問)ハザードマップになぜ活断層は示されていないのでしょうか。
(回答)町で作成しているハザードマップは、水防法に基づき洪水などの浸水想定区域を示すものであるため、活断層は掲載していませんが、地震の危険がないことを意味するものではありません。

【防犯関係】

(質問)最近、治安・犯罪が巧妙化してきて、近隣の市町では敷地内にある農業機械を盗まれたという話も聞きます。これらに対する防犯対策(防犯カメラの設置等)についてどのように考えていますか。
(回答)町内で農業機械の窃盗が発生しているということは把握していませんが、防犯カメラについては、過去にごみの不法投棄がある場所に設置していました。

【国道の除草について】

(質問)国道の雑草が伸びて見通しが悪い状態となっていたため、先日自治区で草刈りを行いました。また伸びてくることも想定されるため、町から国へ要望してもらえませんか。
(回答)道路脇の雑草については、国道だけでなく道道についても継続的に要望を行っています。町としても草刈りのタイミングが遅いというところは承知していますので、今後も要望を続けていきます。 

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